WEBきらら from book shop
  書店マル秘業務日誌熱烈インタビュー 作家さん直筆メッセージPICKUP著者インタビュー書店員さんおすすめ本コラムコミックエッセイ!「本の妖精 夫久山徳三郎」

七月十二日(曇)

◎地元のタウン誌の編集長がふらりと立ち寄ってくださり、打ち合わせ(という名のティータイム)。次回のイベントや地元商店街の秋祭りの話で盛り上がる。当店は福岡の中心地のファッションビルにあるブックカフェで、地元の商店街とできるだけ交流を深め、地元に密着した店にするのが開店以来の目標というか夢! その実現には必要不可欠な存在なのがこの編集長!

七月十三日(曇)

◎『海の本屋のはなし』(平野義昌著)入荷。
 一昨年、惜しまれつつも閉店した海文堂書店の平野さんが書かれた本。最後に残るものはやっぱり人と人との記憶なのだなと感じ入ってしまった。当店も小さいからこそ、お客様との記憶が残るお店になりたい。
◎夕方から地元のTV番組の取材。レポーターの地元アイドルの女の子がオススメするミステリーを紹介してほしいとのこと。しかし、純文学中心にセレクトしている当店には、これぞというミステリーがない。なんとか引っ張り出した探偵モノは、ハードボイルド……。ディレクターさんからアイドルとのギャップがありすぎると却下。セレクト書店のつらいところですが、ちゃんと選書して置くべきだなあと反省。

七月十五日(晴)

◎午後から店長と書籍スタッフでMTG。議題は秋にできる新店舗のオープニング企画の名称。文庫本の解説文だけを読んで、先入観なく本を選んでもらおうという企画(文庫本にオリジナルのカバーをかけて、タイトル、著者名などは見えなくして、裏面の解説文のところだけ切り取って読めるようにしたもの)のタイトルを5つ提出。前回の企画タイトルは「飾り窓から」。今回はどんなタイトルになるのかしら。

七月十六日(曇)

◎午後六時から平野綾さんのトークイベント。ファンクラブ会員限定で、とても盛り上がり滞りなく終了。平野さんは本屋が好きだそうで、会場選定の際に、ブックカフェということで当店を選んでくださったとのこと。素直に嬉しい。

七月十九日(雨)

◎座右の銘は「一日一麺」、ヌードルライター山田祐一郎さんが『うどんのはなし』を納品にご来店。福岡は実は隠れたうどん王国で、名店がたくさんあります。それを熱い情熱をもって書き上げた熱いうどん本。福岡だけではなく、全国のうどんのはなし、うどんの用語集なども掲載され、写真も美しく、イラストなども著名な方々が寄稿されています。今福岡では話題ですが、地元でもなかなか手に入らない幻の本! こういう熱い地元本を積極的に展開したい!

七月二十日(曇)

◎午後から次回トークイベントの打ち合わせ。ゲストにお迎えする地元の写真家の方は、とてもアクティブな方で、当店に置いてほしいと飛び込みでご来店いただいたのが出会い。今日も熱い、熱過ぎる打ち合わせ。この情熱の源はどこにあるのか、そんな部分に迫ることができるとイベントもきっと面白いはず。メインテーマは、彼女のファースト写真集『美少年論』について。

 

先頭へ戻る