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  書店マル秘業務日誌熱烈インタビュー 作家さん直筆メッセージPICKUP著者インタビュー書店員さんおすすめ本コラムコミックエッセイ!「本の妖精 夫久山徳三郎」

十月十八日(晴)

◎遅番で出勤してすぐに、なじみの営業女子が来ていることに気づく。休日返上か。休日に働いている人を見ると、必要以上に愛しく思ってしまう。

十月十九日(曇)

◎公休日。いただいたプルーフをひたすらに読む。なかなかいい。読了後の勢いのままに感想を書く。明日、営業さんにファックスをしよう。

十月二十日(曇)

◎感想を書いた紙を、家に忘れる。ファックスできない。がーん。
◎月曜は本部の会議に顔を出すのでいつもより忙しい。週末に売れたものの手配など、ばばばっと終わらせる。

十月二十一日(晴)

◎簡単そうに見えて、実は難易度が相当高い問い合わせがある。「ペン、ありますか?」というやつ。今日ひさしぶりにあった。文房具のボールペンなのか、雑誌の「Pen」なのか。確認をとるのだけれど、かなりの確率で不審な目で見られる。
「雑誌でよろしいでしょうか?」「は? あの、書くやつ……」というのも痛いし、「ボールペンでよろしいでしょうか?」「は? 他に何があるの?」といわれるのもつらい。

十月二十二日(晴)

◎水曜日は営業さんの来店が多い日。今日はけっこう雨が降っていたのに、この悪天候の中、注文書やらパネルやらを抱えて次々となじみの営業さんがやってくる。近況報告をまじえつつ、棚のメンテナンスタイム。

十月二十三日(雨)

◎公休日だけれど、小雨の中、書店大商談会へ。いつもは店まで足を運んでくれる営業さんたちに逆に会いにいく感じが楽しい。広い会場に数百人もの人々が集まって、あちこちで挨拶をしたり本の話をしたりしている。この熱気がたまらない。出版業界、ちゃんと盛り上がってるじゃん!

十月二十四日(曇)

◎給料日の金曜日は、忙しい。とにかく忙しい。お給料が入って本を買う人々を私は愛している。

十月二十五日(曇)

◎フェアの準備をする。各店の担当者が集まってフェアをする時は全体のまとめ役が必要で、うっかり(笑)それを引き受けてしまうと急に忙しくなったりする。
自分の担当のPOP案を考えながら、他のスタッフにも催促して、体裁を整えて、ファイルに落とし込む。売れるといいな。せっかく面白い本を選んだから、届くといいな。そんなことを考えている。

十月二十六日(晴)

◎公休日。書店仲間に誘われてハマった、プロレス観戦へいそいそと出かける。会場で書店や出版社の仲間に会う。本の話をする。どこに行っても結局、本の話をする。仕入れたネタは翌日から自分のところで活用する。楽しい。

 

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