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  書店マル秘業務日誌熱烈インタビュー 作家さん直筆メッセージPICKUP著者インタビュー書店員さんおすすめ本コラムコミックエッセイ!「本の妖精 夫久山徳三郎」

二月十七日(曇)

◎遅番のためゆっくり寝ていたところ、朝八時、地震で目が覚める。店に電話したが、本の落下などもなく被害はなし。東日本大震災からもうすぐ四年になるが、忘れてはならないという警告のように思った。

二月十八日(雪)

◎誕生日であるがいろいろ仕事があるため、出勤。まずは、NHK出版の説明会に出席。マーフィーの法則ではないが「大切な仕事はよく重なる」ようでこの説明会と同時刻、伊坂幸太郎さんが来店。会うことができず、残念。新刊が出るたびに伊坂さんは書店を回っていただき、とても書店を大事にしてくださっている作家さんです。伊坂さんに会えるのが、仙台への転勤の一番の役得。

二月二十日(晴)

◎またまたマーフィーの法則ではないが、「一度弾みがつくと、同じことが連続する」という事象が発生。
◎夕方、イラストレーターの中村佑介さんが来店。画集にサインをしていただく。サインだけではなく、1冊1冊にイラストも入った大変貴重なサイン本ができました。中村さんには福岡の書店にいた時にサイン会をやらせていただいたが、ひとりひとりのファンを丁寧にお相手されるので、終わるのに六時間以上かかりました。伊坂さんも中村さんも一流の方はファンをとても大切にするなぁと感心しました。

二月二十一日(晴)

◎三月に仙台で開催される「国連防災世界会議」に合わせた“防災と震災を考える”フェアの商品が揃ったので入れ替え。先日の地震で痛感させられたが、このフェアで“いざ”という時の対策を改めて考えてほしい。阪神大震災から二十年、被災した身としてこれを機に出版された書籍もフェアのいちコーナーとして集めた。

二月二十二日(曇)

◎常備本がたまっている人文書の応援として、常備本入れ替えを手伝う。今だとパソコンで検索すれば、棚の場所などすぐ分かるのだが、常備本は大量にあるので、1点1点パソコンで調べている暇などない。本のタイトルや目次から、どこに置いてあるか考えて動くのであるが、推理がぴったり当たった時の嬉しさといったら。

二月二十三日(曇)

◎本屋大賞の締め切りが迫ってきている。候補作を1冊読み終える。今回は、一次投票で入れた3点のうち2点がベスト10入りしている(ちょっと自慢)。大賞は、その時に自分が1位にした作品で決まりと思っており(今のところそれを超える作品もない)、もちろん二次投票でも1位に投票しようと考えているのだが、全作品読み終えられるか心配。この作品が大賞を取れば、本屋大賞史上最も売れると断言できるほど自信を持っているのですが、果たして?

二月二十五日(晴)

◎午後から面接が続く。去る人、入ってくる人、新生活に向けてみんな動き出しています。一つ一つ教えていくのは大変ですが、新しい人が来てどんな化学反応が起こるのか、今から楽しみです。

 

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