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  書店マル秘業務日誌熱烈インタビュー 作家さん直筆メッセージPICKUP著者インタビュー書店員さんおすすめ本コラムコミックエッセイ!「本の妖精 夫久山徳三郎」

四月九日(晴)

◎本屋大賞授賞式当日! 書店員さんが全国から集まるので、普段会えない顔に会える機会。気持ちは同窓会に近いかもしれません(笑)。1位の作品用の手作りPOPが入場券になるので、この日のために思いを込めて夜なべする書店員も続出。なによりも睡眠欲が勝る私は、幸運にも夜なべはせずに済みました。ほっ。
 1位の百田尚樹さんは、関西の方らしく笑いが途絶えない面白い方でした。『海賊とよばれた男』のPOPを百田さんご本人に手渡す時、緊張してしまい、思わず手が震えました……。

四月十日(晴)

◎本屋大賞授賞式は終わりましたが、お店ではこれからが本番です! 本屋大賞コーナーを発表フェアに変え、ランキングのPOPもつけ、主役の『海賊とよばれた男』をばーん!と展開。大きいポスターも飾り、DVDも流し、視覚から聴覚からとダブルで攻めます(笑)!

四月十一日(晴)

◎嵐の前の静けさ、といった気持ちでしょうか。明日の大型新刊を前に、今のうちに、少しでも他の小説にPOPをつけようと悪戦苦闘です。
彩瀬まるさん『あのひとは蜘蛛を潰せない』や、『2分間ミステリ』(ドナルド・J・ソボル)など、薦めたい本はたくさん。愛情を詰め込むとなかなか1枚のPOPが出来上がらず、かといってたくさん作ると、大好きな本なだけにPOPの出来に満足できず、難しいところ。

四月十二日(晴)

◎村上春樹さんの『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』発売当日。今でこそすらすらとタイトルは暗記で答えられますが、数日前までは覚えられないので「色彩」とか「多崎」とか呼んでいました(笑)。
「色彩を持たない」ってどういう意味かな?「巡礼の年」って厄年? など、タイトルしか前情報がない状況で、内容を想像するのも今日までの楽しみです。

四月十三日(晴)

◎奇跡的に翌日まで在庫が残っていたつくる君(『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』)が完売です。すごいの一言。

四月十五日(晴)

◎つくる君がいなくなってしまうと、ますます『海賊とよばれた男』の動きが目立ちます。上下巻で堅そうだとか思わず、ほんと皆さんに手に取ってほしい。電車でこの本を開いている若い女性は、すごくかっこいいと思いますよ!

四月十七日(晴)

◎閉店後に明日発売の東野圭吾さんの『夢幻花』を話題書コーナーや文芸新刊台や、いたるところに並べてから帰宅。
今月の文芸書は大型すぎるタイトルが目白押しで嬉しい悲鳴を上げたくなります。
◎帰宅後、五月に発売される森見登美彦さんの『聖なる怠け者の冒険』を読みはじめました。
森見さんの描かれる京都は、ファンタスティックでノスタルジックな別の世界のように見えます。京都へ行って、森見さんワールドを見つけたい気分になります。

 

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