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  書店マル秘業務日誌熱烈インタビュー 作家さん直筆メッセージPICKUP著者インタビュー書店員さんおすすめ本コラムコミックエッセイ!「本の妖精 夫久山徳三郎」

五月十五日(晴)

◎各店より店長が集まっての月一店長会議。各自甘えることなくきちんとした報告。基本的にはボクより若手ばかりで、数年前から甘い甘いといい続けてきたけれど、突っ込みどころが少なくなってきた。成長してきたなぁ、と少し感動する。

五月十六日(晴)

◎週刊誌を買ったお客様から電話があり、袋とじが破れていたらしい。交換を提案したが、そういうことではなく、「常識のない人もいますから気をつけてくださいね」とのこと。いいお客様だ。気をつけます! 気をつけていてもたまに破られちゃうんだけど……(泣)。

五月十七日(晴)

◎コミックの発売日が重なり大盛況! お店の中がたくさんのお客様で埋まる。そのどさくさに紛れて、本が万引きされ、ぽっかりあいた棚、その本の売上履歴がない。防犯カメラの録画映像を巻き戻して犯人を特定。ほんの少し問い合わせに向かっていた間に盗んだらしい。悔しくてやりきれなくて悲しくなる。平然とした顔で鞄に本を入れる姿を見て思う。誰も見ていなくても、自分は見ているんだよ?

五月十九日(晴)

◎先日の万引き犯が再来店。無事に身柄確保。警察に引き渡したところ、他で余罪がいくつか出てきて少し大事に……(汗)。とりあえず未来のロスを防いだということで一安心。

五月二十日(曇)

◎諫山創さんのコミック『進撃の巨人』の進撃度が半端ない! 一時期の「ワンピース」フィーバーを思い出す。あんなことは二度ないと思ったけど、いやぁあるものですなぁ。アニメの出来の良さ、爽快な疾走感、驚きの展開に原作も、なのでしょう。なにしろボクを含めて、うちのスタッフほぼ全員が観ています。

五月二十三日(晴)

◎朝と昼のパートさんが急病の欠勤で、仕事が追いつかない。慌てるスタッフに「こういう時は焦ってミスするから『あはは、無理だ〜♪』って諦めて、いつもより丁寧に仕事をするように」と、後回しにできる仕事を全て翌日以降に回す。店長があわあわしていると店中に伝染しちゃうから、あえてのんきに振る舞います。

五月二十四日(晴)

◎金曜日と給料日が重なるとすんごいことになります。とくに夕方からはお客さんで店内はいっぱいに! こんなに本を必要としてくれる人がいるんだなぁ、と思うと本当に嬉しい。本屋やっててよかったなぁ、って思える瞬間です。

五月二十七日(晴)

◎先日、急ぎの注文のお客様。他店舗に在庫はあったのだけれど、通常の便ではとても間に合わない。「どうしても」ということで、各筋に連絡。なんとか間に合わせた。そのお客様が来店して「先日はありがとうございました」とお声をいただいた。とんでもございません。その言葉で日頃の疲れが吹き飛びます。

 

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