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四六判／560頁

弘化三年、隠岐「島後」に、大坂から流された少年がいた。
西村常太郎、十五歳。
父・履三郎の罪により、親類預けの果ての「処罰」だった。
ところが島の人々に温かく迎えられた常太郎は、
狗賓に許された者しか踏み入ることができない聖域、
「御山」の千年杉へ初穂を捧げる役を命じられる。
やがて常太郎は医術を学び、島で医師として過ごすが、
徐々に島の外から重く暗い雲が忍び寄っていた――。

四六判／320頁

文具会社の経営陣に収まる岩瀬修は、
幼い頃、任侠映画を観たいがために家業を手伝っていた。
周囲から煙たがれていたおっちゃんと仲が良く、
心臓が悪かった従姉妹は、本好きで絵を描くのも上手かった。
映画と二人との出会いを経て、修は人生の荒波へと漕ぎ出す。

ノスタルジックでハートウォーミングな
任侠版『ニュー・シネマ・パラダイス』！

四六判／394頁

時は幕末、陸奥国八戸藩と南部藩に挟まれた大平村には、
全ての役割を解かれた高齢者が御山参りをする習わしがあった。
食い扶持を減らす為の姥捨ての旅とも囁かれる一方、
代官所は、飢饉の年でもきちんと年貢米を収める大平村に、
「隠田」を開墾しているのではないかと不審を抱き……。

高齢化社会を生き抜くヒントがここにある！
痛快！幕末老人エンタテインメント。

四六判／224頁

人目を避けて地方の旅館で働く、すみ江。
父親を憎しみ続けた小料理屋の女将、愛子。
母親から見捨てられた公務員、哲生。
家に寄りつかなかった日本画家、現（げん）。
――深い孤独を抱えながら生きる４人の人生が、
たった１人の女性によって、温かく優しく照らされていく。

感涙必至！あなたの心に優しい奇蹟が起きる最高の家族小説。

四六判／480頁

オープン３か月で赤字転落した日本初の公営カジノＥＲＡ。
経営立て直しのため銀行マンの遠藤龍介が、
ロサンゼルスから呼び戻される。
脅迫状や尾行の「目」に追われながらも奮闘する龍介。
しかし一方で、史上空前のカジノ犯罪の計画が――。

在ラスベガス18年の著者が書き下ろした、
渾身のヒューマンドラマ！

四六判／208頁

幼い頃から僕は人と上手く話せなかった。
スナックを経営する母親と二人暮らしで、よく叱られた。
中学生の頃からネットの中に居場所を見つけ、
大学まで行きたくて高校に進学したが、２ヶ月で辞めた。
４年間勤めた地元の縫製工場も小さな事件が原因で退職した。
僕は東京へ向かった。だがそれが大きな転落の始まりだった。

これは小説ですが、小説以上に切実な小説です！！

四六判／384頁

多岐川優が過疎高齢化に悩む故郷を、
村ごと株式会社化することで救ってから４年の歳月が経った。
止村は、麓にある幕悦町の国道沿いに完成した
ショッピングモールとも業務提携するほど発展している。
そんな中、優のかつての盟友・佐藤の主導で、
幕悦町の駅前商店街の開発計画が持ち上がり……。

開発か、現状維持か？地域活性エンタテインメント続編！

四六判／480頁

かつての売れっ子作家・津田伸一は、
地方都市で風俗店のドライバーとして暮らしている。
古書店を営んでいた老人の形見の鞄を受け取ったところ、
中には三千枚を超える一万円札が詰め込まれていた。
「あんたが使ったのは偽の一万円札だったんだよ」
思いもよらぬ事実を突きつけられた上、偽札の動向には、
一年前に家族三人が失踪した事件など、街で起きる騒ぎに
必ず関わりのある“あのひと”も目を光らせているという。

四六判／480頁

「いまのうちだ。どうせ逃げるならいまのうちだ」
転がり込んだ大金は、前年の偽札騒動と関係があるらしく、
やがていくつかの事件と津田伸一自らも深く関わっていた
ある１日の物語が浮かびあがる――。

忽然と姿を消した家族、郵便局員の失踪、裏社会の蠢き……、
たった１日の邂逅が、
多くのひとの人生を思わぬ方向へ導いてゆく。最高傑作！！

四六判／192頁

広島県在住の高校二年生・高木政弘は
筋金入りのハガキ投稿オタク。
深夜のラジオではラジオネーム・ガルウイング骨折として、
全国のリスナーにその名も轟くハガキ職人なのだ。
そんな高木が、東京で開催されるハガキ職人ライブに
ゲスト出演することになり……。

注目の大型新人鮮烈デビュー！イマドキ青春爆笑小説！