HKT48田島芽瑠の「読メル幸せ」第7回

HKT48の田島芽瑠の読メル幸せ

第7回


皆さんお元気ですか?

季節の変わり目は体調を崩しやすいですね。
私もつい先日、熱で2日間寝込んでいました…。

インフルエンザも流行りはじめているので
皆さんもお気をつけてください。

今日は、タイトルに吸い込まれるようにして
手に取った一冊を紹介します。

村上しいこさんの『死にたい、ですか』です。

裁判所の駐車場から始まる物語。

力を感じる本でした。

乗り越える力
向き合う力
無かったものにしようとする力

沈みかけるような、深い重みがあって
それだけ考えさせられました。

私は自分の過去を思い出し、重ねながら読み進めていきました。
私もあなたも、今までの人生で目をつぶりたくなるような、思い出したくない辛い過去がきっとあって、それを乗り越えて、はたまた今乗り越えようとしながら生きている。

自分自身にとっては、そこが世界の中心で
本当は広い世界のはずなのにちっぽけなその空間だけで生きていて、だから辛くて一人ぼっちで苦しくなってしまう。

毎日が苦しくて、楽になりたくて、でもなれなくて
助けて欲しいのに、助けてって言えなくて
一人で抱えきれなくて、もういっそ、いっそのこと…そんなことばかり考えて、ただただ辛かった。

でも、壊されたくなかった。
そんな人達に、あんな人達のために、自分の人生を壊されてたまるかって、そう思ったからこそ乗り越えられたのかな。

いや、乗り越えたわけではないのかもしれない。

してる側の人にとっては忘れられる時間だったとしても
された側は一生忘れない。忘れられないんだよ。

私は絶対忘れない。

あの日があったから、今の私があるなんて私は言いたくない。
本来ならばなくていいはずの時間なのだから。

今私が笑っていられるのは、浮き輪になってくれた家族と応援してくれる皆さんがいるからです。

勇気を出して一歩踏み出した時に支えてくれた両親には本当に感謝してます。
どんな時も、味方になってくれる。
そんな存在がいてくれたからこそ、前に進めたのだと思います。

ただ、ただ。

幸せになりたいだけなんです。

毎日、笑って過ごしたい。

そんな簡単なことが、難しい世の中は
窮屈だけど

今日も、頑張って生きていこう

そう思いました。

良い本の旅を。田島芽瑠でした。

読メル幸せ

 

 

 
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