HKT48田島芽瑠の「読メル幸せ」第27回

HKT48の田島芽瑠の読メル幸せ

第27回


7月になりました?

あっという間に夏だーーーーーーー!
私は断然夏派?皆さんはどうですか?
春か秋が過ごしやすいから好きな人が多い気がしますが。私は花粉症なので、服とか気候的に好きではあっても夏が勝っちゃいます?
冬派の方に「どうして夏より冬なの?」って聞くと「だって暑さを凌ぐには限界があるけど、冬は着込めばなんとかなるやん?」と言われます。確かに脱ぐのに限界はあっても、着るのに限界は無いですもんね。
でもでも、冬の寒くて縮こまる感じよりも、夏みたいに開放的に汗かきながらアクティブに生活したいです!
だから私は夏派!なんですが、冬生まれなんですよね笑。

夏が圧倒的に似合う自信があります(自分で言うスタイル)。

さて、今回は夏にぴったりの爽やかな一冊をご紹介します。
原田マハさんの『さいはての彼女』です。

さいはての彼女

「この小説には、あなたがいます。頑張りすぎて、行き先に迷ってる、あなたが。」
このオビの言葉に惹かれて購入した作品です。

明日にエールをくれる。そんな物語がギュッと詰まったとても爽やかな短編集。
今まで順調に進んでいたように思えた人生に、突如現れた壁にぶつかる主人公達。そんな主人公達がひょんなことから旅をし、旅先での出会いで自分が見失っていた一番大切なことを思い出して、また一歩新たな未来へと歩み出す成長物語。

さいはての彼女

ページを開くたびに風が吹いて、まるでその場の風景が広がって自分も旅しているかのように感じます。
原田マハさんは初読み作家さんですが、描写がとても好きだと感じました。
とても上品で、清涼感のある描写なんです。
一つ一つが丁寧だからこそ入り込みやすく、目の前に景色が、人々の姿が広がります。旅行気分を味わいつつも、主人公達と同じように自分探しの時間を過ごすことができました。旅ができない今だからこそ手に取って欲しい作品です。

頑張って頑張って、ふと、私は何のために頑張ってるんだっけ?何でこんなに必死なんだろう。これって意味あるのかな?と頑張り方がわからなくなる時ありませんか?
私はあります。
そんな時、是非この本を読んでみてください。
心のガソリンんスタンドのように、ゆっくりと染み渡ってきて、よし明日も頑張るか!と思う事ができます。

さいはての彼女

自分らしさとは何だろう?
誰しもふと考えてしまう自分という壁にぶつかった時に優しく包み込み前向きな気持ちにさせてくれるそんな一冊。
是非読んでみてください。きっと凪ちゃんという素敵な強い女の子に会ってみたいなと思うはずです☺️そして憧れる。

よい、本の旅を。田島芽瑠でした。

さいはての彼女

(次回は8月中旬に更新予定です)

 
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◎編集者コラム◎ 『大正野球娘。1』神楽坂 淳
木村 知『病気は社会が引き起こす インフルエンザ大流行のワケ』/社会的視点から日本の医療問題を鋭く語る