HKT48の田島芽瑠の読メル幸せ

第25回


5月になりました🎏

皆さんいかがお過ごしですか?
読メル幸せが更新されている頃がどういう状況になっているのか検討もつきませんが、今は自粛期間中です。お家で日々を過ごす中で、段々とストレスも溜まってきました。何よりする事が無くなりますよね! 暇暇暇!笑
本屋さんにも行けないので、今回は私の本棚からこのおうち時間にぴったりな本を何冊かまとめて紹介したいと思います。

『コンビニたそがれ堂』村山早紀 著)
本当に大切な探し物がある人しか辿り着けない不思議なコンビニ「たそがれ堂」。優しさに溢れた作品ばかりの心温まる短編集です。
児童書から小説に変わった初めの頃に出合った本ですが、大人になった今読んでもグッときました。心に染み渡る。これは年を重ねても読みたくなりますね。大人から子供までどの世代にもオススメできる一冊です。

コンビニたそがれ堂


コンビニたそがれ堂はシリーズ化していて、私は7冊持っています! 最近は確認してなかったけれど、もしかしたらまた続きが出ているのかもしれません。本屋さんに行けるようになったら、探してみようと思います。

ふわふわとした雲の上で日向ぼっこしながら読んでいるかのような、優しく包み込まれる一冊。この本に出合えたのもまた運命かな。心が疲れやすいこの時期にぴったりだと思い選びました☺️心安らぐ癒しの一冊を是非。
 

『残り全部バケーション』伊坂幸太郎 著)

私が16歳の時に出合った作品です。伊坂幸太郎先生にめちゃくちゃハマって、何冊も買っていました。伊坂幸太郎先生は言葉選びも言葉遊びも最高で好きなんですよね。年関係なく誰でも夢中になれます。

残り全部バケーション


「実は、お父さん浮気してました」という衝撃の一文から始まった最後の家族会議。突然、お父さんの携帯にメールが届く。「適番でメールしてみました。友達になろうよ。ドライブとか食事とか」というよくある迷惑メールだった。無視しなよという娘の言葉を余所にお父さんは言った「お父さん、友達欲しいんだよな」。
解散間際の一家と共にドライブする事になった男との物語。(第1章 残り全部バケーションより)

この本、実は、お父さんにメールを送った男と先輩を中心に書かれた連作小説なんです! この男二人組が厄介で世間から見れば犯罪者。悪人な訳ですよ。リアルに居たらダメだけど、ただキャラクターとして見ると憎めない。悔しいほどにいい味だしてるのよ。登場人物が愛らしくなっちゃうのは伊坂幸太郎作品の醍醐味です。

とにかく伏線回収が素晴らしい! 話が変わっても、どこかで点と線が結びつく。「流石だな伊坂幸太郎先生は」ってこの本を読むと感じると思います。パズルのピースを埋めるように、楽しく読み進める事が出来る。サクッと読めるのでおうち時間のお供にぴったりです!

伊坂幸太郎ワールドは心地よくて、何度読んでも面白い。むしろもう一回読みたくなる。そんな一冊。読んでいただければわかるはず! きっと楽しい旅になりますよ☺️是非。
 

『世界から猫が消えたなら』川村元気 著)

余命宣告された主人公の目の前に現れた、自分と全く同じ姿をした、"悪魔"と名乗る謎の男。「この世界から何かを消す。その代わりにあなたは1日だけ命を得る」悪魔が持ちかけた奇妙な取引。生きる為に消す事を選んだ主人公と悪魔と飼い猫キャベツの不思議な7日間の物語。

世界から猫が消えたなら


とてもゆったりした作品だと私は思いました。生と死という勢いのあるテーマなのに、ここだけ時間がゆっくりと流れてる。ついつい惹き込まれ夢中になって読んでしまうから、現実の時計を見て焦りました。心が落ち着くのは主人公の語りが上品だからなのだろうか。この本はコーヒーのお供にぴったりです。

題名の通り猫が出てくるのですが、主人公の飼い猫キャベツがまた愛おしいのよね。ちなみにキャベツの視点から描かれた『世界からボクが消えたなら』涌井 学 著)も発売されているのでこちらも一緒にオススメしたい。癒されることは勿論ですが、心が救われる涙なしでは終われない一冊です。

『世界から猫が消えたなら』も『世界からボクが消えたなら』も何度読んでも泣いてしまう。「何かを得る為には何かを失わなくてはならない」か。命と引き換えに消す事を選んだモノが、いざ消えます!ってなると色々考えちゃいますよね。最初はこういう世界もありだな…なんて思いながら読んじゃうけど、段々と当たり前の大切さが身に染みていきます。自分が主人公だったらどうするか? きっと、悪魔は神様に負ける結果になると思うな。とても考えさせられる作品です。

心を落ち着かせ、静かなひとときを過ごしたいと思ってる方にオススメです。
"当たり前が当たり前じゃない"それを現実で痛感している今だからこそ、読んで欲しいと思ったので選びました。前に読んだ事があるって方も今一度読んでみてください。その時とはまた違った感じ方をするはずです。そして、未来で2020年を思い出した時に、「この本が読みたい」ときっと思わせてくれる。"今"を生きる全ての方々にオススメする1冊です。是非。

 

おうち時間のお供にと思い、今回は3冊の本をオススメさせていただきました。皆さんが、少しでもリラックスできる毎日を過ごせる事を願って。

良い本の旅を。田島芽瑠でした。

(次回は6月中旬に更新予定です)


「読メル幸せ」アーカイヴ

第25回▶︎村山早紀さん『コンビニたそがれ堂』伊坂幸太郎さん『残り全部バケーション』川村元気さん『世界から猫が消えたなら』
第24回▶︎辻村深月さん『ツナグ』
第23回▶︎黒田小暑さん『まったく、青くない』
第22回▶︎芦沢央さん『許されようとは思いません』
第21回▶︎彩瀬まるさん『朝が来るまでそばにいる』
第20回▶︎湊かなえさん『絶唱』
第19回▶︎森浩美さん『家族の言い訳』
第18回▶︎住野よるさん『よるのばけもの』
第17回▶︎今村夏子さん『むらさきのスカートの女』
第16回▶︎松井玲奈さん『カモフラージュ』
第15回▶︎中澤日菜子さん『お願いおむらいす』
第14回▶︎坂木司さん『アンと青春』
第13回▶︎五十嵐貴久さん『リハーサル』
第12回▶︎高山一実さん『トラペジウム』
第11回▶︎井上荒野さん『ママがやった』
第10回▶︎重松清さん『せんせい。』
第9回▶︎瀬尾まいこさん『強運の持ち主』
第8回▶︎早見和真さん『小説王』
第7回▶︎村上しいこさん『死にたい、ですか
第6回▶︎中田永一さん『ダンデライオン』
第5回▶朝井リョウさん『武道館』
第4回▶芦沢央さん『いつかの人質』
第3回▶宇佐美まことさん 『骨を弔う』
第2回▶今村夏子さん『星の子』
第1回▶森絵都さん『カラフル』

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