ハクマン 部屋と締切(デッドエンド)と私 第32回

ハクマン 部屋と締切(デッドエンド)と私 第32回
締め切りに対するスタイルは
作家によっても、
編集者によっても様々である。

ちなみに、私の担当は全員サイコパスなことでお馴染みだが、大手出版社になるほど、猟奇事件博物館で、エド・ゲインの隣に置かれそうな奴が多いような気がする。

これは実際大手出版社の編集者は全員サイコパスという可能性も確であるが「こちらがそう感じやすい」というのもある。

何故なら、大手出版社の編集者というのは大体高学歴であり、東大とか慶応とか、田舎の高卒が一生に一度会うか会わないかの高学歴がゴロゴロ出てくるのである。

ネット情報だが「人間というのはIQが20以上開いていると意思の疎通が難しくなる」そうだ。
つまり、推定三桁編集者とIQが離れている私からすれば、担当が何を言っても、電車などによくいらっしゃる独り言がキツイ御仁と同じに見えるのである。

どんなに立派なことを言っていても、頭の悪い人間からすると「何を言っているのかわからない」ため「奇声」と同じであり、つまり狂人、ということになってしまうのだ。

人間はバケモノに見え、ロボットは人間に見える、という手塚治虫的世界観である。

よって出版社は、頭の良い人間ばかり採用せず、作家との円滑な意思疎通のため「IQ12 Zチーム」みたい特命グループを1つぐらい作っておいた方が良いのではないか。

もちろん、漫画家はみんなバカというわけではなく、手塚治虫が医師免許を持っているように、頭が良い人も多いのだが、全員頭が良いと思われるのも困る。
他の職業と同じように「たまにすごいバカが混ざっている」と思って欲しい。

このように打ち合わせをしようにも、圧倒的知能差により会話すら不可能な時がある。
だが、ストロング○のロング缶を1本飲むとIQが30下がるという研究結果を夢に見た気がする。

よって、知力に自信がある編集者は、私と打ち合わせする際には、スト○のロング缶を3本ほど空けてから来て欲しい。それでやっと同じ土俵に立てる。

ただし「作家も3本空けてきた」という場合もよくあるので、本当にデキる編集者ならば、事前に6本飲んでくるはずだ。

ただWEB連載というのは、前日、最悪当日に出しても載るということがわかっているため、作家は余計締め切りに対し甘くなりがちである。

しかし、当たり前だが当日出すのは良くない。
編集者が大変だからなどではなく、ギリギリで出すと原稿チェックができず、ほぼそのまま載ってしまうからだ。

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カレー沢薫(かれーざわ・かおる)

漫画家、エッセイスト。漫画『クレムリン』でデビュー。 エッセイ作品に『負ける技術』『ブスの本懐』(太田出版)など多数。