書店員さん おすすめ本コラム

14歳に共感してしまう3冊

文教堂北野店(北海道) 若木ひとえさん
「14歳」は、どんな年齢なのだろう。かつてその年齢だった自分を思い出せたとしても、たぶん答えはみつからない。今回ご紹介する3冊は、個性的な14歳が多数登場します。 川澄浩平さん『探偵は教室にいない』、第28回鮎川哲也賞受賞作品です。舞台は札幌、著者も札幌在住、しかも書店に勤めた経歴もあるという事実に親近感湧きまくりです。

ガチマヤー(食いしん坊)あつまれ! な3冊

リブロ リウボウブックセンター店(沖縄)筒井陽一さん
こんにちは。年末も日に日に近づいてきました。冬はほっこりしたご馳走で食卓を彩りたいもの。沖縄も汁物や温かい料理が、時節柄好まれます。誤解されがちですが、当県も決して常夏の島ではありません。冬は風が非常に強く、はっきり言って寒いッ! 体の芯から温まりたく、皆で鍋などつつく機会も多くなりましょう。活躍するのは実用書。中でも地元出版社による沖縄の本─県産本─の動きが店頭でも安定・人気です(県内では約20の出版社が硬軟あらゆるジャンルで精力的に活動中)。

本当に怖い! 幽霊が出てくる小説

宮脇書店本店(香川) 山岡江梨子さん
まずは、出てくる幽霊がとにかく怖すぎる黒史郎『幽霊詐欺師ミチヲ』。 結婚詐欺によって全てを失い命を絶とうとした主人公を救ったのは一匹の犬と黒いスーツ姿の男。カタリと名乗るその男が持ちかけてきた儲け話は幽霊を口説き落として、生前に残した財産の全てを手に入れる事だった!

秋の夜長には虚実のないまぜになった物語を

紀伊國屋書店鹿児島店(鹿児島)花田吉隆さん
小説を読むという行為は、現実の世界で虚構の物語に浸るという作業なのかもしれません。私は夜中に小説を読みふけっていると、ふと、虚構と現実の境目があやふやな気持ちになってしまうという経験がよくあります。なんだかマトリョーシカの中のマトリョーシカになった気分です。そこで今回は、そんな気分に浸れる本を紹介したいと思います。 『歪んだ波紋』(塩田武士)。

初恋の魔法が解ける日

成田本店みなと高台店(青森)櫻井美怜さん
思い出は美化するものだ。たとえば初恋マジックがそのいい例だろう。青春の1ページは年を重ねるごとに美化されていき、中は上に、上は特上へと上書き保存されてゆく。いくら他の人と付き合ってもやっぱりあの人を忘れられないというのはよく聞く話だが、なにもこれは初恋に限った話ではない。ある作家さんにハマるきっかけになった一冊を忘れられずに、それからいくら同じ著者の作品を読んでもその本の面白さを超えられない、という経験を皆さんもされたことはないだろうか。

人との出会いは宝だ!

SHIBUYA TSUTAYA(東京)内山はるかさん
『さざなみのよる』(木皿泉著) 彼の国へと逝ってしまった小国ナスミ。享年43。家族を含め彼女と関わった人々の回顧録のような短編集。残された人々の心にいるナスミは様々な顔を持つ。それぞれの想い出が浮き彫りにするナスミという人間に、いつのまにか惹きつけられ、愛しさを感じてくる。 死は悲しいことだ。しかしナスミの死はさざなみのように穏やかに人々に浸透していく。

今、ミステリーといえばこの3冊

文教堂北野店(北海道)若木ひとえさん
しまった……ミステリーだから、肝心なところには触れられない。でも、面白いから読んで読んで! だけじゃ怒られる? うーーん。 三冊の中でもイチオシは『骨を弔う』宇佐美まことです。著者を男性だと思っていらっしゃる方は意外と多いのでは? かくいう私もそうでした。

伝統芸能に魅せられる

岩瀬書店富久山店プラスゲオ(福島県)吉田彩乃さん
日本の伝統芸能に興味はありますか? 気にはなるけどなかなか知る機会がない、色々と難しそう、と感じてしまいがちかもしれません。私自身TV等で観ていても、よく解らず難しいものと感じていました。けれど実は知れば知るほど面白い世界だったんです。 そんな伝統芸能に少しでも興味を持つきっかけになれば良いなと思う本を紹介します。