◎編集者コラム◎ 『私はスカーレット Ⅱ』林 真理子

◎編集者コラム◎

『私はスカーレット 』林 真理子


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「面白すぎる!」「すごく読みやすい」「スカーレットがイキイキとしてかわいい」「林真理子さんは女子の心理を描くのが本当に巧い!」

 お待たせしました。『私はスカーレット』待望の第2巻をお届けします。第1巻はありがたいことに大好評で、こんな嬉しい感想もたくさん頂きました。

 本作は、林真理子さんが自身のバイブルであるM・ミッチェルの名作『風と共に去りぬ』を、ヒロイン・スカーレット視点で一人称小説として甦らせたものです。80年以上前に発表された原作と映画は有名すぎるくらい有名。とはいえ、原作は文庫にして全5~6巻、映画は4時間の大長編ということもあり、興味はあっても気軽に手を出せない……と思っていた方にこそ、ぜひぜひ本作を、この機会に第1巻から手に取って頂きたいです。

 マリコ・マジックで生まれ変わったスカーレットの物語は、とにかく展開が早い! 単純に文字数で換算すると、原作の2倍以上のスピードで物語は進みます。さらに、ちょっと難しく思われがちな南北戦争時代の歴史背景も、勉強嫌い、難しいことを考えるのは大嫌いなスカーレットの語りのせいか、するするするーっと入ってきてしまいます。もちろん、中学生だった林さんが「寝食を忘れて読みふけった」という原作の面白さはそのままです。

 そして第1巻の読者の方から何よりも驚かれたのは、マリコ版スカーレットのかわいさ。原作や映画に触れたことのある方の多くは、「スカーレット=イヤな女」というイメージを持っているのではないでしょうか。実は私自身も、「こんな人が実際にいたら友だちになりたくない」と思っておりました。ところが……! マリコ版スカーレットは瑞々しくイキイキとして、小悪魔的なところと欲望に忠実すぎてちょっとおバカなところも含めて、かわいいったらありません。イヤな女には違いないのですが、それを凌駕する憎めない魅力と生命力に満ちあふれていて、読んでいるうちに不思議とこちらにもパワーが。これはもう、一家に一台(一人)スカーレットがほしいくらい……あれ? 原作と全く同じ人物を描いているのに、どうしてこんなに印象が違うの?

 そのかわいさのヒントは、折に触れて林さんから伺ったこんな言葉の中にありそうです。

「スカーレットって、物語の最初はまだほんの16歳なんですよね。思慮が浅くて自己中心的なのは仕方ないですよ」

「ミッチェルさんは、スカーレットへの目線が客観的で、ちょっといじわるに感じられるところもあるんですよね。でも、16歳の彼女には彼女なりの理屈や言い分がある。それを書いてあげたくて、敢えて一人称にしました」

「スカーレットに対する愛情だけは、原作者に負けてないはず」

「私の描くスカーレットの〝跳ねてる〟感じは、うちの娘の高校生の頃のイメージをちょっと重ねているかも」

 そんな林さんの強い愛を受けて誕生した、原作よりもかわいさ増し増しのスカーレット。第1巻では16~17歳の一年間で失恋→結婚→未亡人に→出産……という激動だった人生が、第2巻ではますます波瀾万丈に! 林さんいわく「血湧き肉躍る第2巻」、ぜひお楽しみ下さい。

 最後にお知らせです。『私はスカーレット Ⅱ』をお買い上げの方から抽選で100名さまに、林真理子さんの直筆サイン入り特製ポストカードをプレゼントします。詳しくは本の帯をご覧の上、ふるってご応募ください!

──『私はスカーレット Ⅱ』担当者より

私はスカーレット2

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