◎編集者コラム◎ 『JK☆ROCK』豊田美加 脚本/谷本佳織

 ◎編集者コラム◎

『JK☆ROCK』豊田美加 脚本/谷本佳織


JKROCK

『JK☆ROCK』(ジェイケイ★ロック)は、4月6日公開の同名タイトルの映画の完全ノベライズです。映画のキャッチフレーズは、「終わったはずの夢が、まだここにある」「青春、音楽、仲間──。その想いを、止めるな」。ああ、なんという清々しい響きでしょう。編集担当としても、昔の甘酸っぱい思い出がよみがえったりします。

ストーリーは、こんな感じで進みます。

二人の「JOE」を中心に結成した大人気ロックバンド「JoKers」は人気絶頂の最中で突然解散。「JOE」は米デビューを果たし、大活躍。一方、もう一人の「JOE」・海江田丈は、解散をきっかけに音楽を捨て、別の道に進もうと大学でくすぶった日々を過ごしています。

丈と音楽をやることを諦めきれないJoKersのほかのメンバーは、〈TERU’S ROCK cafe〉のオーナーに丈にもう一度音楽をやらせたいと泣きつきます。オーナーは、カフェによく出入りしているヤンキーの桜、カフェのバイトで貧乏学生の真緒、音楽をやることに反対の母に隠れてカフェでいつもベースの練習をしているリナの3人に、女子高生バンド「DROP DOLL」を結成させ、丈に指導させることで音楽への情熱を取り戻させようとします。

桜、真緒、リナは、丈のスパルタ指導に反発しながらも、次第に音楽の楽しさに夢中になっていきます。そしてバンドコンテストでの優勝を目指すことに。

ひたむきな彼女たちを見ているうちに徐々に音楽への想いを再燃させる丈。

しかし、コンテストが目前に迫ったときに、帰国した「JOE」が突然現れ、丈に「JoKers」解散の本当の理由を明かします。それは丈が思っていたものとは全く違う理由でした。あまりのショックに呆然とする丈。「DROP DOLL」はどうなるのか。ここから物語はクライマックスに向かい、目が離せない展開に!!

映画にはない、登場人物達のバックストーリーもふんだんに盛り込まれています。読んでから観る、観てから読む、どちらでもOK。踏み出せない一歩を踏み出す勇気をくれる一冊です。

──『JK☆ROCK』担当者より

syoei

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