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四六判／368頁

時は戦国、下剋上の世。
京都・相国寺近くにある三好家の屋敷に、その男はいた。
茶の湯に通じ、右筆として仕える野心家である。
気に食わぬ者は容赦なく首を刎ね、殺害した女を姦通し、
権謀術数を駆使して戦国大名へと成り上がっていく。

信長ですら畏れた稀代の梟雄・松永弾正久秀を突き動かすのは
野望かそれとも……!? 「悪とは何か」を問う新感覚時代小説。

四六判／208頁

秀吉軍に朝鮮から連れてこられたナマリ千代と、
小西行長の係累に当たるジュリア須美。
――二人の女性の、戦なき世への祈り。

島原の乱とそれに続く激動の時代を、
潜伏キリシタンという宿命に
翻弄されながらも生き抜いた二人の女性を描く
書き下ろし時代小説。

四六判／282頁

親友の妻の鍛えられた腹筋に主人公が惹かれる表題作、
ニューオリンズでハリケーンに導かれるように出会った
日本人女性と老人の交流を描く「ルイジアナ大脱走」など、
2012年、51歳の若さで突然この世を去った
作家・翻訳家、駒沢敏器さんの６作品を、単行本初収録。

場所と時間、出会いと別れを綴った
「ここではないどこかへ」の物語。

四六判／224頁

豊臣秀吉似のサル顔が災いして、
片田舎の農家に嫁がされたサダ。
口も悪くて金払いも最悪のこの女に、
それでもなぜ人は吸い寄せられるのか？

兄は穀物商の跡取り、
美人の妹は老舗旅館に玉の輿！
でも私は、だれにも負けん。

Ａ４判／64頁

人気イラストレーター・中村佑介が描いた
架空アイドル“きららちゃん”のイラスト30点に、
豪華アーティストたちがインスパイアされ書き下ろした
詩が並ぶ、新しいスタイルのイラストレーションブック。

【参加アーティスト】いしわたり淳治/カジヒデキ/小西康陽
小宮山雄飛(ホフディラン)/高橋久美子/堂島孝平/西寺郷太
(ノーナ・リーヴス)/秦基博/ボニー・ピンク/山田稔明(ゴ
メス・ザ・ヒットマン)/ワタナベイビー(ホフディラン)

四六判／288頁

古本屋で、作者も作品名も聞いたことがないのに、
興味を引かれる本に出合ったとする。
その本は確実に私を呼んでいる。
手にとってしまう。レジにいってしまう。
帰りの電車のなかで読み出して、びっくり仰天する。
著者もタイトルも知らなかったことが不思議に思えるほど、
自分の好みにぴったんこの本なのだ。　（本文より）

読書という幸福な時間をたっぷりつめこんだエッセイ集。

四六判／352頁

元料理人の僕は、奇妙な仕事を紹介される。
それは、古い屋敷で一人暮らしのマダムのために、
毎晩一杯のスープを作ること。報酬は破格だった。
料理本マニアの少女と元料理人の僕。
屋敷に封印された“悲しみの記憶”を解く鍵は――。

愛する人との別れ、死、孤独――
一杯のスープには、悲しみを癒す力がある。

四六判／208頁

80年代。職人が握った鮨を掌から貰い受けて食べる「すし静」。
その味に衝撃を受けた都内のＯＬ・青子は、
分が稼いだお金で店に通い続けたい、と一念発起する。
鮨職人・一ノ瀬への思いも秘めながら、
青子は不動産会社に転職するが、バブルの波に翻弄され――。
一ノ瀬との恋は成就するのか？

今、最注目作家の最新作！

四六判／360頁

亡き父親への思慕から、１８歳の芦原瑞穂は、
数少ない女性騎手として地方競馬界にデビューする。
今にもつぶれそうな弱小厩舎には、
人生をあきらめた調教師や厩務員たちとボロボロの競走馬。
瑞穂の情熱が、やがて夢の中央競馬出走へと突き動かすが――。

地方競馬を舞台に繰り広げられる
はみだし者達の熱い闘いと優しい愛の物語。