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小学館文庫／320頁

「高千穂はどこにある」
祖母の言葉をきっかけに訪れた故郷は、
神と鬼の伝説が共存する混沌と矛盾の里であった。

川端康成をして「山川不老」と書かしめた、
山高く谷深い里、宮崎県高千穂――。
大宅賞作家が、生まれ故郷を、
愛も憎しみをも超越した感情で書き尽くした、渾身の風土記。

小学館文庫／328頁

この教官に睨まれたら、終わりだ。
全部見抜かれる。誰も逃げられない。

警察学校初任科第九十八期短期過程の生徒たちは、
「落ち度があれば退校」という極限状態の中、
異色の教官・風間公親に導かれ、覚醒してゆく。
週刊文春「2013年ミステリーベスト10」国内部門第1位など、
数多くのメディアに取り上げられた既視感ゼロの警察小説！

小学館文庫／480頁

南雲学院高校自転車部のキャプテンとして、
部員たちを率いる立場になった溝口洋。
かつてない大激走の闘いを終え、卒業後の夢へと向かう。

躍動するキャラクター群。激烈なレース描写。
怒涛のスピード感。誰もがかつて経験した友情や恋心……。
自転車への愛と、若者たちのすべてが描きつくされた、
青春小説の金字塔ともいえる、本格ロードレース小説。

小学館文庫／320頁

在原業平は和歌の達人にして、宮中一の色男。
親族として惟喬親王の面倒を見ていたが、皇位継承を巡り、
親王や母の静子の身に、危険が迫る。
藤原家の陰謀が隠されているという謎の和歌の秘密を、
業平は、陰陽師の行貞とともに和歌の謎を解き明かすが――。

在原業平と親友の陰陽師・葛木行貞が大活躍！
キャラ萌え必至の平安王朝ミステリー！

小学館文庫／256頁

第一話「海苔弁」料理下手な父親の、たった一つの手料理。
第二話「ハンバーグ」息子の好物が気に入らない母親の後悔。
第三話「クリスマスケーキ」息子を亡くした夫婦のけじめ。
第四話「焼飯」知られたくない、でも忘れられない過去。
第五話「中華そば」引き継がれたものは、夢を追い続ける心。
第六話「天丼」迷わん人生てなもん、どこにもありまへん。

あの日の家族の食卓を捜す、６編のハートフルストーリー！

小学館文庫／400頁

本格的に始動した卓球クラブ、
チーム山吹で練習に専念する陽子。
進学校に入学した純、モデルを目指すルリ、
そして全国大会に出場する大地と広海。

東小卓球部から飛び立った少年少女たちの、
さらなる未来へとつながる、挑戦と飛翔！
｢チームみらい｣「チームつばさ」の２話を所収。

小学館文庫／288頁

このところ、日本橋にある薬種問屋「九観堂」の娘、
美緒から六平太に付添いの声がよくかかる。
六平太の前で飲めない酒を飲んだり、付出合茶屋の前を
わざと通ったりするのに六平太は手を焼いていたのだが……。

表題作「恋娘」のほか、全四話所収。
ドラマ時代劇の英雄がこぞって絶賛！
書き下ろし時代小説界最強の新人！

小学館文庫／288頁

「演じること。それがわたくしのすべてです」
誰もが目を奪われた銀幕のスタア・清宮朝子は、
数々の名作を残すも、突如、姿を消してしまう。
それから半世紀の月日が流れた平成二十五年春、
あるテレビＣＭを機に、清宮朝子ブームが再燃。
ドキュメンタリードラマの製作も発表されるが……。

謎の失踪を遂げた朝子の狂気の第二幕が今、上がる。

小学館文庫／384頁

カフェで知り合った大学教授から自宅を半分にするので
買わないかと誘われる「ミラノで買った箱」、
冬の海辺のホテルで年老いたロシア皇女が語った
波乱の人生「ロシア皇女とバレエダンサー」ほか全10話。

イタリアに30年以上暮らし、
旅行者ではなく生活者として見つめてきた著者が、
風土、社会、人々、食を、精緻な筆で切り取った随筆集。