書店員さん おすすめ本コラム

ミステリの新潮流を見逃すな! いま読むべき「華文ミステリ」三作

ときわ書房本店(千葉) 宇田川拓也さん

 

「華文ミステリ」という名称を目にして、それが中国語で書かれたミステリであるとご存知の方はごく少数だろう。また、台湾の皇冠文化出版が島田荘司に協力を仰ぐ形で創設した、公募の華文ミステリ文学賞があることに驚かれる向きもあるかもしれない(主催者や名称を変えながら第五回を迎え、現在は「金車・島田荘司推理小説賞」に)。そんな、まだまだ知るひとぞ知る華文ミステリだが、二〇一七年、いよいよ日本でも注目度が一気に高まる好機がやってきた(理由は後述する)。いま、このタイミングで読むべき三作を、今回はご紹介したい。

 

想い合う家族

ブックマルシェ津田沼店(千葉) 渡邉森夫さん

 世の中には色々な形をした家族がある。ひと括りにはできないが、そのいくつかを紹介したい。テーマは「押し付けないけど想い合う家族」。

 

恐怖を楽しむホラー、強く生きたいと思わされる怪談

丸善ラゾーナ川崎店(神奈川) 山田佳世子さん

 

 怖い話が好きだ。ホラー小説とか映画とか。テレビで心霊特番とか本当にあった怖い話とか放送されれば、録画してまで観てしまう。

 もちろん普通に文芸書も大好きだが、好きなホラー作家さんの新刊が出ると、読んでいた他の本を一旦置いてそっちを読みたくなってしまう。“怖いもの見たさ”というのもあるし、現実とかけ離れた物語を読むことで、ある種逃避のような感覚になるのも、なんかいいのだ。

飲みながら読みたいおつまみ小説

紀伊國屋書店天神イムズ店(福岡) 嘉村佳奈さん

 

 お酒と本とおつまみ、私の三種の神器です。本もおつまみも甘いだけじゃなくしょっぱいところもある、甘さとしょっぱさがお互いを引き立てるようなものがぐいぐいお酒が進みます(笑)。今日はシンプルなのに読み応えもある、飲みながら読むのにぴったりな小説とお酒とおつまみを3つ、ご紹介します。

〈新本格ミステリ〉三十周年を機に振り替える極私的三大傑作

ときわ書房本店(千葉) 宇田川拓也さん

 二〇一七年は、いわゆる〈新本格ミステリ〉の嚆矢である、綾辻行人『十角館の殺人』が刊行されてから、ちょうど三十年。中学・高校時代に、続々とデビューする若手新人作家を中心とした〈新本格〉ブームの直撃を受けた私から、いまなおとくに印象深い三作をご紹介したい。

オフビートな小説3選

正文館書店知立八ツ田店(愛知) 清水和子さん

 アウトローやオフビートな小説は、えげつない描写や目を背けたくなる場面が多々ある。しかしそれは紛れもなくこの世界で起きている出来事であり事実であり、実は日常なのだと思う。そのような描写でしか表すことの出来ない人間の造形や世界の在り方、そのオフビート感覚が顔を出した瞬間、それを目撃した瞬間を読書の歓びと言うのだと思う。エンターテインメントとして成り立っているならば尚更素晴らしい!