◎編集者コラム◎『ぼくたちと駐在さんの700日戦争 27巻』ママチャリ

◎編集者コラム◎

『ぼくたちと駐在さんの700日戦争 27巻』ママチャリ


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 著者のママチャリさんが、小説「ぼくたちと駐在さんの700日戦争」のブログ連載をはじめたのが2006年。どんな物語なのかと申しますと、時は1970年代、田舎町に住むやんちゃな男子高校生七人と、おまわりさんが、「やられたらやり返す」の勢いで法律すれすれのいたずら合戦を繰り広げるのです。今では考えられない、のどかな時代だったのですね。これがネット中の口コミで広がって、07年に書籍化、08年には映画化されました。いま現在も、ブログは一日一話更新というスタイルを続けており、1億5千万を超える累計閲覧数を誇っています。そんな『ぼくたちと駐在さんの700日戦争』の最新巻の27巻が刊行され、累計の発行部数は、145万部を突破しました。

 27巻は、かつていないホラーテイストなんです! 騒がしい「心霊研究会」のメンバーの中では、寡黙なキャラの村山君が今回の主人公。身長、年齢、車の運転技術、停学回数、モテモテ度は、メンバーの中ではナンバー1。そんな村山君が、雨の日に面倒な後輩のジェミーを車で送っていったことから、怪奇現象の連鎖がはじまります。そして、ついに真夜中、村山君は無人のスポーツカーとバトルし、事故に遭ってしまうのです。その事件の、おもしろくも切ない顛末を、ママチャリがレポートしちゃいます。

 最新巻から読んでも、まったく問題ございません。ですが、初心者のために、高校生たちとおまわりさんの闘争の歴史をコンパクトにまとめたベスト版が、文庫判とジュニア文庫判で刊行されています。まずはそちらから読むのもオススメです!

 興味を持った方がいらっしゃいましたら、ぼくちゅうシリーズのホームページもありますので、リンク先を貼っておきますね。

▶︎ http://www.shogakukan.co.jp/bokuchu/

 27巻、そしてシリーズの既刊を、どうかよろしくお願いします。

──『ぼくたちと駐在さんの700日戦争 27巻』担当者より

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